インターネット上のマナー解説の中には、実際の日本料理の現場ではマナー違反とされる誤った情報も散見されます。無意識にやってしまいがちな代表的NG行為を整理しておきましょう。
1. 「返し魚」は最大の作法違反
上身を食べ終えた後、下身を食べるために魚をひっくり返す行為は「返し魚」と呼ばれ、和食では船が転覆することを連想させるため大変不作法とされています。必ず中骨を外してから下身を食べる癖をつけましょう。
2. 骨を手で直接引っ張り出す
小骨が気になって手でつまみ出す行為も品配りを欠きます。口に入った骨を出す際は、左手で口元を隠し、箸先を使って静かに取り出して皿の端に置くのが正式な所作です。
3. 皿を持ち上げて食べる
秋刀魚の塩焼きが盛られる長皿や焼き物皿は、基本的に「置き皿」であり、手に持って食べる器ではありません。身を口に運ぶ際は、手皿(左手を胸元に添える行為)を避け、小皿や懐紙を受ける器として活用するのが洗練された所法です。