インターネット上では「川に2メートルの魚が普通に泳いでいる」「用水路に巨大怪魚が出現した」といったセンセーショナルな言説が散見されますが、フィールド取材の現場から見える現実は大きく異なります。
第一に、「水中の屈折率による目測の狂い」です。水面越しに見る魚体は光の屈折により実際より2〜3割大きく見える現象が起こりやすく、80cmの鯉や草魚が「1.2メートルの巨大魚」としてSNS等で拡散されるケースが後を絶ちません。第二に、メーター級の巨大魚が生きていくために必要な「餌量と生息空間」の制約です。1尾の150cm級魚類を維持するためには、広大な水域と膨大な小魚・甲殻類のバイオマスが不可欠であり、現代の都市河川や小規模水路で巨大魚が何年も生存することは構造上不可能です。