戸塚祥太の俳優キャリアを振り返る上で欠かせないのは、彼が決して「アイドル俳優」という甘美な看板に甘んじることなく、過酷な現場で自らの表現を削り出してきた点にあります。自著や過去のロングインタビューにおいて「板の上(舞台)で恥をかき、泥水をすすって役の心を掴んできた」と振り返っている通り、彼の映像芝居の根底には舞台仕込みのストイックなリアリズムが息づいています。
テレビドラマにおける本格デビューは、2012年に日本テレビ系で放送された『ゴーストママ捜査線〜僕とママの不思議な100日〜』でした。その後、2018年には日本テレビ系シンドラ枠『トーキョーエイリアンブラザーズ』にて伊野尾慧とW主演を担当。地球移住計画の調査のために派遣された宇宙人の兄弟役という突飛な設定ながら、東京の街片隅で人間社会の温もりと不条理を吸収していくエイリアン・夏太郎役を飄々と、かつ哀愁たっぷりに好演し、業界内外で大きな注目を浴びました。
さらに2026年には、MBS・TBS系ドラマイズム/ドラマ特区にて放送された『凛子さんはシてみたい』で高田夏帆とW主演を務め、大人のビターなラブストーリーへと進出。2026年代半ばには『極道上司に愛されたら』で紺野彩夏とともに主演を務め、危うさと包容力が同居する極道上司役で視聴者の心を強く揺さぶりました。