アルコールをほとんど飲まない人でも発症する非アルコール性脂肪性肝疾患「NAFLD(ナフルド)」。かつては肥満体型の中高年に多いとされたこの疾患だが、近年は20代後半から30代の若年層にも広がっている。NHKスペシャルをはじめとする各種報道番組でも、痩せ型女性にひそむ「隠れ脂質異常」として取り上げられ、お茶の間に衝撃を与えた。
厚生労働省が公表する国民健康・栄養調査の推移を見ても、若年層の低体重(やせ)傾向と、肝機能不全の潜在リスクには密接な相関関係が見られる。カロリー制限ばかりに気を取られ、筋肉量が低下。基礎代謝が落ちた状態の体にわずかな糖分が入ると、処理しきれずに脂肪へと変換される。体脂肪率の見た目に騙されてはいけない。臓器の内側で進行する変化こそが、将来の深刻な病の引き金になり得るのだ。