ネット上のコミュニティ等で散見される誤解として、「『ワタリドリ』は単なる爽やかなタイアップ向けの商業ソングであり、ロックとしての牙が抜けた曲だ」という論調があります。しかし、これは楽曲の成立過程を知らない表面的な見方に過ぎません。
川上洋平はかつて音楽誌のインタビューで、「インディーズ時代から貫いてきた『世界一のバンドになる』という野望を果たすため、あらゆる人に届く最高強度のメロディを全力で取りに行った」と語っています。アンダーグラウンドに閉じこもるのではなく、ポップのど真ん中で勝負して圧倒的な数字を叩き出すことこそが、彼らにとって最大の反骨精神であり「ロックの証明」でした。
泥臭い挑戦と敗北の恐怖を経験したバンドだからこそ、そのメロディには単なる消費物ではない強烈な生命力が宿っています。