俳優としてのキャリアの船出は、2010年の映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』だった。新人離れした存在感と素朴な佇まいが高く評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。親の七光りという偏見を、初陣の演技力だけで自ら打ち破ってみせた瞬間だった。
その後も大作映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』などの大口プロジェクトへ参加し、アクションから屈折した内面を持つキャラクターまで幅広い役柄を消化。どんな作品でも主張しすぎず、かつ画面の強度を引き上げる独特のバイプレイヤーとしての資質を開花させていった。どんなに大きな役を得ても浮足立つことなく、淡々と現場に向き合う泥臭さは、彼の最大の武器と言える。