黒沢かずこがお笑いの世界へ飛び込んだ第一歩は、吉本興業のタレント養成所であるNSC東京校への入校だった。同期には後にバラエティ界を背負って立つ才能たちが集まっていたが、そこで運命の出会いを果たしたのが大島美幸と村上知子である。
元々は別々のグループやピンで活動していた彼女たちだが、意気投合して1998年にお笑いトリオ「森三中」を結成。当時の女性芸人といえば容姿を自虐的に扱うか、あるいは毒舌を売りにするスタイルが主流だった。しかし森三中は、体を張った体当たりのリアクションと、3人の絶妙な空気感で瞬く間に頭角を現していく。
トリオの中で黒沢は、ネタの核となる奇想天外な世界観を提示するブレーンとしての役割も担っていた。結成直後の極貧時代、狭いアパートで3人でネタを磨き上げた日々が、現在の確固たる絆の土台となっている。