日本毛髪科学協会の学術資料や大手ヘアサロンチェーンが公開する顧客カルテ分析によると、日本人の髪は1ヶ月におよそ1cm〜1.5cm伸びます。毛髪内部のシスチン結合を切断してアイロン熱で再整列させる縮毛矯正において、薬剤が適切に作用した部分は半永久的にストレート構造を維持します。しかし、頭皮から新しく生えてくる「新生毛」には本来のクセがあるため、髪の長さによってシルエットが崩れるスピードに大きな差が生じます。
特にショートやボブは、根元が2〜3cm伸びるだけで頭部のフォルム全体が横に広がり、毛先が跳ねやすくなります。一方でロングヘアは、毛髪自体の自重(重力)によって根元のボリュームが自然に抑えられるため、比較的長い期間にわたってストレートをキープしやすいという物理的特性を持っています。
表から明らかなように、全体のレングスが短くなるほどリタッチ周期は短縮されます。美しさを維持するためには、毛先全体に毎回薬剤を塗布するのではなく、新しく伸びてきた根元部分のみにアプローチする「リタッチ施術」を正確なサイクルで繰り返すことが、毛髪体力を削耗させない鉄則です。