2026年現在、小型警察犬の需要は過去最高水準に達しています。その背景には、超高齢社会の進展に伴う認知症高齢者の徘徊事案の急増と、激甚化する都市型災害への備えがあります。
都市部での行方不明事案では、舗装されたアスファルトや人通りの多い駅前など、臭気が混雑し消えやすい過酷な環境での捜索が求められます。歩道を行き交う市民を威圧せず、通行人の足元や生垣の隙間を丹念にチェックできる小型犬の特性が、都市型捜査の現場で極めて重宝されているのです。
また、地震などの大規模災害時における「狭小空間捜索(閉鎖空間での生存者探索)」の分野でも、小型ドローンと並ぶ生体センサーとして小型嘱託犬の訓練プログラムが各地で進化しています。テクノロジーと犬の優れた生物学的感覚を融合させた新たなレスキュー体制の中で、小型犬の果たす役割は今後さらに拡大していくと見られています。