インターネット上のQ&Aサイトや知恵袋などでは、「相手を着信拒否したいなら、まず電話帳に登録してから着信拒否ボタンを押すのが一番確実」というアドバイスが散見されます。しかし、この手法には大きなプライバシー上の死角が潜んでいます。
悪質なセールスや執拗な迷惑電話の主を「拒否用」として名前をつけて電話帳に登録すると、前述したLINEや各種メッセージアプリがその連絡先を「ユーザーの大切な知人」と誤認し、SNS連携の対象として吸い上げてしまう危険があるためです。本来関わりを断ちたかった相手に対して、自身のSNSアカウントの存在を晒してしまうという本末転倒な事態が実際に発生しています。
現在、iOSおよび最新のAndroidでは、連絡先に番号を保存することなく直接拒否リストへ放り込む機能が標準化されています。発信履歴から「i」マークや詳細メニューを開き、「この発信者を着信拒否」または「番号をブロック」を選択するのが正攻法です。通信キャリアが提供する迷惑電話登録拒否設定サービス(ナンバーブロック等)を併用すれば、端末に一切の履歴を残すことなくネットワーク側で自動遮断することも可能です。「拒否するために電話帳へ入れる」という旧来の悪習は、今すぐ改めるべきです。