物語の舞台は、都立国文館高校。主人公の進路指導担当・化学教師の高倉夕子(榮倉奈々)は、昼間はいたって無気力で冷淡に見える平凡な教師です。しかし放課後になると、古典教師の内田すみれ(市川実日子)、美術教師の藤井彩(小林聡美)とともに、学校内外で起きる理不尽な問題や犯罪行為を、法外な報酬と引き換えに秘密裏に解決する「課外授業」を行っていました。
生徒や保護者が抱えるいじめ、盗撮、万引き、脱法ハーブ、パパ活といった現代の闇に対し、夕子たちは正義感を振りかざすのではなく、「金で依頼を受け、依頼以上の過酷な制裁で叩きのめす」というアンチヒーロー的アプローチを取ります。夕子が放つ「愚か者!」の一喝とともに繰り出される豪快な回し蹴りは、本作の象徴的なクライマックスでした。
職員室の相関図も絶妙な緊張感で描かれています。夕子の冷徹なやり方に疑問を抱き、理想論をぶつける新人国語教師の青井華(木村文乃)の存在が、善悪の境界線を揺さぶる対比構造として機能。教育現場の建前と本音、そして大人のエゴが生徒たちに与える影響を多角的に炙り出す脚本構成が高く評価されました。