この変革を牽引してきたのは、両社のトップによる明確なビジョンだ。株式会社ローソンの竹増貞信代表取締役社長は、「店舗を地域社会のライフラインとして再定義する」という強い信念のもと、店舗網の価値を再構築してきた。一方、Amazon.com, Inc.の最高経営責任者(CEO)であるアンディ・ジャシーもまた、最終配送拠点(ラストワンマイル)の効率化と顧客利便性の極大化を最優先課題に掲げている。
巨大ECプラットフォームの圧倒的な物流網と、全国津々浦々に広がる実店舗ネットワーク。二人の経営者が目指したのは、単なるビジネス上のアライアンスにとどまらない。「街のコンビニに行けば、世界のあらゆる商品が即座に手に入る」という新たな消費体験の創造だった。その視線は都市部だけでなく、買い物難民問題が深刻化する地方都市や山間部にも向けられている。