完成度の高いオリジナル能力を創り出すには、荒木流の思考プロセスを解読することが近道となる。最も重要なのは「万能な強さを持たせない」という制約の美学だ。どれほど強大な力であっても、発動条件が奇抜であること、あるいは致命的な弱点や利用価値の偏りがあることで、ドラマチックなバトル漫画の緊張感が生まれる。
さらに、デザインにおけるシルエットの可読性や、洋楽のアーティスト名・曲名をモチーフにした命名の様式美も欠かせない。精神の影としての気味悪さと、洗練されたファッション性が同居するビジュアル。これら黄金律を意識することで、原作の世界観に違和感なく溶け込むキャラクター造形が可能となる。