高橋祐也の不祥事が発覚するたび、カメラのフラッシュは本人以上に母である三田佳子へ向けられた。連日のテレビ報道は過熱を極め、大女優が謝罪会見で涙を流す姿が繰り返しお茶の間に流された。
当時は過度な芸能スキャンダル消費が全盛を誇っていた時代でもある。成人した息子の不祥事に対して親がどこまで責任を負うべきかという議論は、メディアの過剰な取材合戦とも相まって日本中を巻き込む大論争へと発展した。報道陣に囲まれながらも、女優としての誇りと母親としての責務の間で葛藤し続けた彼女の姿は、多くの視聴者の記憶に深く焼き付いている。