物価高騰が家計を直撃するなか、制服の一式購入にかかる費用は保護者にとって最大の関心事の一つだ。ブレザー、冬用スラックスまたはスカート、長袖シャツ、指定ネクタイやリボンを含む基本の冬服セットは、およそ6万円から7万円前後の価格帯で推移している。これに通気性と速乾性を極めた夏用ポロシャツやサマーボトムス、指定ニット類や予備のシャツを加えると、初期投資としての総額は9万円から11万円程度を見込むのが現実的な目安となる。
背景には、菅公学生服株式会社や株式会社トンボといった大手メーカーが牽引する学生服アパレル産業の技術革新がある。家庭用洗濯機で丸洗いが可能で型崩れしにくい耐久撥水・防汚加工素材の導入は、購入時の支出こそ一定規模になるものの、3年間のクリーニング費用や買い替えリスクを大幅に抑制する。初期コストの数字だけでは見えてこない「ランニングコストの低減」が、長期的な家計支援として機能している点は見逃せない。