かつて『すべてのJ-POPはパクリである』などの著作で、J-POPの構造を鮮やかに解剖してみせた彼のアプローチ。その鋭さは2026年の今、より一層の重要性を帯びている。生成AIが音楽やテキストを瞬時に量産する時代になったからこそ、彼の「作法」に対する分析眼が再評価されているのだ。
「なぜ人はこのコード進行に泣くのか」「なぜこの言葉が時代に刺さるのか」。彼は長年、音楽の「売れるロジック」をパロディや論考を通じて提示してきた。彼にとって音楽は単なる感情の吐露ではない。社会の無意識を映し出す鏡だ。音楽ユニットでの活動を含め、ユーモアの皮をかぶせつつ本質を突くスタイルは、専門の音楽評論家たちすら唸らせ続けている。