沖縄タコス発祥の地を巡る旅は、米軍基地の門前町として栄えたコザ(沖縄市)や宜野湾市、そして金武町(きんちょう)から始まる。1950年代後半、米兵向けに提供され始めたタコスは、日本人経営者の創意工夫によって日本人の舌に合う形へと姿を変えていった。
宜野湾市にある伝説の老舗「メキシコ」は、メニューがタコスとドリンクのみというストイックなスタイルを貫く。手作りの生地はどこまでも柔らかく、素朴な味わいの挽肉と調和する。一方、タコライス発祥の地として知られる金武町の「キングタコス」は、溢れんばかりの大盛りスパイスミートと強烈なインパクトで訪れる者を圧倒する。店舗ごとに異なるシェルの揚げ具合やミートのスパイス配合を比較することこそ、地元ファンにとって至福の時間なのだ。