1990年4月、新日本製鐵(現・日本製鉄)八幡製鐵所の遊休地に突如現れた巨大な宇宙空間。巨大な実物大スペースシャトル「ディスカバリー号」のモデルが煙突の並ぶ北九州の空へと向かってそびえ立つ光景は、当時の日本中に強烈なインパクトを与えた。
当時の日本はバブル経済の最高潮。地方都市の産業構造転換を狙ったリゾート法を背景に、NASA(アメリカ航空宇宙局)の情報提供や協力を受けて建設された園内は、まさに本格派の宇宙空間そのものだった。宇宙飛行士のトレーニング施設を模したアトラクションや月面歩行体験など、教育とエンターテインメントを完璧に融合させた先進的なコンセプトは、日本全国から年間300万人以上の来場者を引き寄せた。