一連の凄惨なトラブルを受け、風俗営業適正化法(風適法)の運用見直しや行政指導の強化が相次いだ。特に売掛金の回収を目的とした脅迫的言動や、悪質な「売り掛け営業」を行う店舗に対する取り締まりは劇的に厳格化された。かつては「民事不介入」とされがちだった夜の街の問題に対し、警察当局は踏み込んだ介入姿勢を鮮明にしている。
しかし、規制が強まれば強まるほど、取引が水面下に潜り込むという「いたちごっこ」も懸念されている。店舗を通さない個人間の貸し借りや、暗号資産・SNSを用いた不透明な金銭のやり取りなど、法の網目をくぐり抜ける手口は多様化している。表面上のルールを固めるだけで、人間の欲望と依存心が生み出す暗部を完全に遮断することは容易ではない。