ネット上の掲示板やSNSを検索すると、「インディアンのバイクは故障が多い」「買って後悔した」という書き込みを目にすることがあります。結論から言えば、現在のインディアンにおいて致命的な初期不良や頻発する故障はほぼ皆無です。ではなぜ、このようなネガティブな噂が囁かれ続けるのでしょうか。背景には3つの明確な要因が存在します。
第1の要因は、ブランドが辿った波乱の歴史に起因する過去のイメージです。1953年のオリジナル会社倒産後、2000年代初頭にかけて複数の企業がブランド復活を試みた時期がありました。当時の小規模生産モデルには電装系やキャブレターのトラブルが散見され、その時代の悪評が現在も都市伝説のように語り継がれています。2011年に米パワースポーツ大手ポラリス・インダストリーズ(Polaris Industries)が買収して以降は、最新設備による厳格な品質管理が敷かれており、信頼性は劇的に向上しました。
第2の要因は、国内における正規ディーラー店舗の少なさです。愛車の点検や急なトラブル時に、最寄りの拠点まで片道100km以上走らなければならないオーナーも珍しくありません。このメンテナンス拠点の距離感が「維持が大変で後悔した」という声に直結しています。
第3の要因は、ハーレーと比較した際のアフターパーツ・社外カスタム品の選択肢の少なさです。世界中に無数のサードパーティ製パーツが存在するハーレーの感覚で購入してしまうと、「好みのボルトオンパーツが見つからない」というギャップに直面します。車両自体の完成度が高い反面、自由気ままにDIYカスタムを楽しみたいライダーにとっては物足りなさを感じるポイントです。