主役を凌駕する熱量で作品全体のクオリティを引き上げたバイプレイヤーたちを称える優秀助演男優賞および優秀助演女優賞は、映画通の間で最も議論が白熱する部門です。
優秀助演男優賞では、主人公の対立項として冷徹な狂気を醸し出した怪演俳優や、主人公を陰ながら支える愚直な父親役を滋味豊かに演じた名脇役が名を連ねました。舞台挨拶の現場やメイキング映像で共演者たちが「あの眼差しに引きずり出された」「現場の空気が一瞬で張り詰めた」と口を揃えた生々しい証言の通り、画面の空気を一変させる力を持った表現者ばかりです。
優秀助演女優賞においても、短い登場時間でありながら観客の涙腺を完全に決壊させた若手女優の驚異的な瞬発力と、長年培った確かな技術で物語に重厚なリアリティを付与したベテラン女優の存在感が際立ちます。主演部門以上に「演技の純度」が厳しく問われる助演部門の栄冠は、当日の受賞結果速報における最大のハイライトとなるはずです。