ドラッグストアで手に入る「口内炎の市販薬」をそのまま手足口病に塗っていいかという疑問は非常に多く寄せられます。しかし、市販の口内炎軟膏やパッチの多くにはステロイド成分(トリアムシノロンアセトニドなど)が含まれています。
ステロイドは免疫を局所的に抑えるため、ウイルス性の口内炎に塗るとかえってウイルスが増殖し、症状が悪化・長期化するリスクがあります。市販薬を購入する際は、ステロイド無配合の粘膜保護成分(アズレンスルホン酸ナトリウムなど)や殺菌作用のない保護スプレーを選ぶ必要がありますが、乳幼児への自己判断による塗布は嫌がって暴れるストレスも大きいため推奨されません。
痛みがひどく水分補給すら滞る場合は、小児科で処方されるアセトアミノフェン製剤(カロナールやアンヒバ坐薬など)の鎮痛剤を活用するのが標準的かつ安全な手法です。食事や水分を試みる30分〜1時間前に鎮痛剤を投与し、痛みが和らいだタイミングを見計らって経口補水液やアイスを与えることで、スムーズな脱水対策が可能になります。