週末の午前中、実際に圓満寺の境内を取材すると、写真撮影だけを目的として訪れた観光客と、純粋な祈願のために訪れた参拝客の間で、特有の空気感が交差している現場に直面します。
訪れた参拝者へのヒアリングやネット上の口コミを分析すると、高評価の理由として「狭い境内ながらも圧倒的な色彩美に癒やされた」「ちりめん玉の柄が一つひとつ違い、直感で選ぶ楽しさがある」という声が多数を占めます。また、松山が「俳句の街」であることにちなんだ「俳句おみくじ」も好評で、一般的な大吉・中吉といった吉凶だけでなく、情緒ある句によって自らの心理状態を客観視できる点が受けています。
一方で、率直な不満や注意喚起として次のような生の声も確認されています。
「境内は住宅街に隣接した非常にコンパクトな敷地で、混雑時はゆっくり写真を撮る雰囲気ではない」
「静かに参拝したい方にとっては、撮影目的のグループの声が気になってしまう瞬間がある」
敷地の総面積はおよそテニスコート1面分強程度しかなく、滞在時間の目安は平均して15分から30分前後です。大規模な観光名所を想像して訪れるとギャップを感じる可能性があるため、道後散策の途中に立ち寄る「奥座敷の祈りの場」として捉えるのが実態に即しています。