「組踊や古典芸能は敷居が高く、言葉が分からないのではないか」という先入観を抱く方も少なくありません。しかし、国立劇場おきなわが多くの来訪者から絶賛される最大の理由は、「初心者への圧倒的な親切設計」と「五感を揺さぶる生の迫力」にあります。
大劇場の舞台左右には大型の日本語字幕表示スクリーンが常設されており、古語や琉球方言で語られる台詞、心情を歌い上げる「唱(うた)い」の現代語訳がリアルタイムで投影されます。これにより、事前の予備知識がなくても、登場人物の葛藤やドラマの起伏を映画感覚で直感的に追体験することができます。
また、組踊と並ぶ大きな柱である琉球舞踊公演では、紅型(びんがた)や芭蕉布(ばしょうふ)の鮮やかな衣装、花笠を戴いた優美な所作が観客を魅了します。地謡(じかた)と呼ばれる演奏者たちが奏でる三線の力強い爪弾き、胡弓の咽び泣くような音色、笛や太鼓が一体となった生演奏の音圧は、録音音源では決して味わえない鳥肌ものの感動をもたらします。来場者アンケートやSNS上の評判でも、「三線の生音と舞の静と動のコントラストに圧倒された」「字幕のおかげでストーリーに涙した」といった熱量の高い感想が数多く寄せられています。