マイトラクリップで寿命は延びる?高齢者の費用やリスク・適応基準を徹底解説

マイトラクリップで寿命は延びる?高齢者の費用やリスク・適応基準を徹底解説

マイトラクリップで寿命は延びる?高齢者の費用やリスク・適応基準を徹底解説の重要なポイントについて、最新情報を取りまとめてご紹介します。

マイトラクリップは、誰にでも無条件で施行できる治療法ではありません。日本循環器学会のガイドラインでも定められている通り、専門のハートチーム(循環器内科医、心臓血管外科医、麻酔科医、心エコー医、看護師等で構成される多職種チーム)による厳密なカンファレンスを経て適応が判断されます。

主な適応対象となるのは、十分な薬物治療を行ってもコントロールできない重症の僧帽弁閉鎖不全症(Grade 3+〜4+)を患い、かつ「通常の開胸手術のリスクが高い」と判断された患者です。僧帽弁閉鎖不全症には大きく分けて2つのタイプが存在します。

  • 器質性(一次性)MR:弁尖や腱索が切れたり変性したりして生じる逆流。外科手術が第一選択ですが、高齢や脆弱性(フレイル)により手術リスクが高い場合にマイトラクリップが選ばれます。
  • 機能性(二次性)MR:心筋梗塞や拡張型心筋症によって左心室が拡大し、弁そのものには異常がないのに弁が引っ張られて閉じなくなる逆流。薬物治療で改善しない場合の有効な選択肢となります。

治療効果と予後に関して、国際的な大規模臨床試験(COAPT試験など)では、ガイドラインに基づく至適薬物治療に加えてマイトラクリップを施行した群において、2年以内の心不全再入院率が約47%減少し、全死亡率も約38%有意に低下したというデータが報告されています。

逆流が抑えられることで心臓のポンプ機能が回復し、息切れやむくみが劇的に改善して日常生活の活動度が向上することが、寿命の延伸とともに何よりのメリットとなっています。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。