読者の間で長年熱い議論の対象となってきたのが、「沖田総司 コナン 同一人物」という問いです。『名探偵コナン』において、平次が京都泉心高校の剣道部員としてライバル視する沖田総司が登場した際、多くのファンが既視感を覚えました。容姿は工藤新一や服部平次に酷似し、首元にはお守りを下げ、語尾に京都弁を交えて軽口を叩く姿は、『YAIBA』に登場した沖田そのものです。
結論から言えば、原作者の青山剛昌氏が公のインタビューやトークイベントで明言している通り、両作品の沖田総司は同一のバックボーンを持つスターシステム上の同一人物です。劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』でも鬼丸猛とともに物語の重要な局面に関わったように、青山氏の手がける世界線は厳密に分断されているのではなく、緩やかな共通の土台の上で交差しています。
『名探偵コナン』の世界では現実的な高校生剣士の枠組みに収められていますが、平次をして「あいつの突きは防げへん」と言わしめる実力は、『YAIBA』で見せた五段突きの片鱗を色濃く残しています。「沖田総司 服部平次 ライバル関係」は、コナン単体の物語として成立しつつも、オールドファンにとっては『YAIBA』のDNAを受け継いだ熱いファンサービスとして機能しています。