『LOVE LOVE LOVE』の作詞を手がけた吉田美和と、作曲を担当した中村正人は、タイアップとなったドラマ『愛していると言ってくれ』のシナリオを徹底的に読み込んで楽曲制作に入ったと当時の音楽番組や公式インタビューで語られています。
ドラマの主人公は聴覚障害を持つ青年画家(豊川悦司)と、劇団員の若い女性(常盤貴子)。音声言語による対話が成立しにくい二人が、手話や表情、心の通い合いを通じて惹かれ合っていくストーリーでした。
言葉が多すぎれば、かえって伝わらない。そのもどかしさを表現するために選ばれたのが、「愛してる」という直接的な台詞の代わりに置かれた「すっごくすごく好きなこと ただ 伝えたいだけ」という平易な日本語でした。さらに、言葉に詰まり感情が極限まで達した瞬間を「ルルルルル」というハミングに託しています。高度な言葉の装飾をあえて排除し、純度100%の感情だけを抽出したからこそ、30年以上経過した現在も色褪せない輝きを放っています。