ネット上のQ&AサイトやSNS上では、「金具が開かないからスプーンの柄でこじ開けた」「ペンチで強引に引っ張った」という失敗談が数多く投稿されています。大手リペアショップの修理データによると、ベルト修理相談のうち約25%が「セルフ調整中の金具変形や革のちぎれ」によるものだといいます。
特に避けるべきNG行為の筆頭は、潤滑油(クレ5-56など)の金属隙間への吹き付けです。金具の動きを良くしようとしてオイルスプレーを使うと、毛細管現象でオイルがレザー内部に染み込み、消えない油ジミや革の軟化・劣化を引き起こします。
また、ハサミの刃先を金具の隙間に差し込んでこじ開ける行為も極めて危険です。刃こぼれを起こすだけでなく、滑った際に指に大怪我を負う恐れがあります。固くて動かない場合でも、焦らず「幅広のマイナスドライバーにしっかり当て布を施してテコを利かせる」ことが安全かつ確実なアプローチです。