SNS上では愛らしい姿ばかりが切り取られがちですが、うさぎとの暮らしには犬猫とは異なる独自の難しさがあります。ネット上で散見される「鳴かないから飼いやすい」「散歩不要で手軽」という言説は、現場の実態と大きく乖離しています。
うさぎは縄張り意識と齧る本能が強く、室内の電気コードや壁紙、家具の破壊工作は日常茶飯事です。また、犬猫以上に「エキゾチックアニマルを専門的に診察・手術できる動物病院」が地域によって極端に偏在しており、夜間救急の受け入れ先確保に苦慮する飼い主が後を絶ちません。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
▼ 向いている人の条件:
・24時間365日、エアコンによる温度管理にかかる光熱費を許容できる。
・牧草の粉塵によるアレルギー(イネ科アレルギー等)への対策ができる、またはアレルギーがない。
・「抱っこさせてくれない」「懐き方に個体差がある」という自立した性質を受け入れ、見守る愛情を持てる。
・近隣にうさぎ専門、またはエキゾチック診療に強い動物病院を確保できている。
▼ 慎重になるべき人の条件:
・「犬や猫のように甘えてくる従順なペット」を期待している。
・毎日の糞尿掃除やケージ丸洗い、牧草の補充といった地道なハウスキーピングに時間を割けない。
・1回数万円〜十数万円に達する可能性のある自由診療の獣医療費(入院・手術)に対する金銭的備えがない。