メガイベントの成功を左右するのは、メイン会場の華やかさだけではない。勝負の直前、選手たちが極限まで集中力を高め、肉体を極限まで研ぎ澄ますウォーミングアップエリアの質こそが、記録の命運を握る。その重責を担うのが、まさにこの北陸上競技場だ。
アジア45の国と地域から集結するトップアスリートたちが、本番直前の数時間を過ごす特別なトラック。直線レーンを駆け抜ける猛烈なスピード、張り詰めた空気、静かな気迫。普段は見ることのできない「世界レベルの準備」が、いま目の前で繰り広げられようとしている。現場の大会関係者も「選手がベストな状態で本番トラックへ向かえるよう、足元のコンディション管理にはミリ単位で神経を尖らせている」と語る。