本作の魅力を語る上で欠かせないのが、スズ子の人生を左右した2人の男性キャラクターの存在です。
草彅剛さんが演じた羽鳥善一は、稀代のヒットメーカー・服部良一氏をモデルにした音楽の師匠です。「トゥリー、トゥー、ワン、ゼロ!」という独特のカウントと、音楽への純粋すぎる情熱を見事に表現。狂気と隣り合わせの芸術家肌をチャーミングかつスリリングに演じ切り、劇中の音楽シーンに圧倒的な説得力を与えました。
一方、水上恒司さんが演じた村山愛助は、吉本興業の御曹司・吉本穎右氏をモデルにしたスズ子の運命の恋人です。改名後の新境地となった本作において、育ちの良さと病弱さ、そしてスズ子を一途に愛し抜く芯の強さを繊細に表現。身分差と戦禍に引き裂かれる悲恋の演技は、多くの視聴者の涙を誘いました。