旭川冬まつりを唯一無二の存在に押し上げている最大の要因は、圧倒的なスケールを誇るメイン雪像の存在感です。過去には幅130メートル超、高さ約30メートルという規格外の構築物でギネス世界記録(世界最大の雪構造物)に認定された歴史を持ち、陸上自衛隊第2師団の卓越した技術と市民ボランティアの結束によって毎年圧巻の芸術が生み出されます。
巨大雪像の前に特設されるステージでは、日中から多彩なパフォーマンスが繰り広げられますが、真の見せ場は日没後に訪れます。最新鋭のプロジェクションマッピング技術を融合させた「音と光のファンタジー」では、純白の雪壁が万華鏡のように色鮮やかな映像で染め上げられ、厳冬の夜空に迫真の花火打ち上げが連動します。
例年、旭川冬まつりの花火打ち上げ時間はオープニングセレモニーや週末、フィナーレの19時00分前後(約10〜15分間)に設定されます。氷点下の澄み切った冷気の中で炸裂する大輪の花火は、光の拡散が極めて少なく、内陸特有の静寂と相まって息をのむ美しさを放ちます。打ち上げ直前にはメインステージ周辺の動線が著しく制限されるため、雪像全体と花火を画角に収めたい撮影愛好者は、開始30分前には河川敷後方の緩斜面に陣取ることが推奨されます。
さらに、平和通買物公園で繰り広げられる「氷彫刻世界大会」は、日本国内で唯一開催される公式な国際氷彫刻コンテストです。国内外から集結したトップアイスカーバーたちが、制限時間内に巨大な氷塊を削り出し、精緻を極めた彫像へと昇華させる様はまさに圧巻。夜間には美しくライトアップされ、光の回廊として幻想的な散策空間を創出します。