実写映画版の公開当時、「映画会社が利益のために原作をめちゃくちゃに改変した」という憶測がインターネット上を飛び交いました。しかし、公開当時の公式インタビューや関連出版物で明かされた一次情報を検証すると、事実はまったく逆であったことが分かります。
世界観の刷新や進撃の巨人 実写 リヴァイ いない理由の背景には、原作者である諫山創氏からの明確な要望と提案が存在していました。
映画化の企画立ち上げに際し、諫山氏は制作陣に対して次のようなリクエストを提示していました。
「原作漫画をそのままなぞる実写化なら、すでに最高峰のクオリティで作られているテレビアニメ版が存在する。映画という別メディアでやる以上、原作とは異なる新しい物語、映画ならではの別のキャラクターや世界観を構築してほしい」
東宝の製作陣や脚本を担当した町山智浩氏、渡辺雄介氏らは、日本人キャストを起用して映画を製作するにあたり、「登場人物が全員西洋風の名前であることへの違和感」をどう解消するかという課題に直面しました。その際、諫山氏自身が「名前の響きが完全に西洋的なリヴァイなどのキャラクターは無理に出さず、東洋人の世界観に合わせたオリジナルキャラクターに置き換えてほしい」と助言した経緯が記録されています。
原作者の「映画として独立した面白い作品を作ってほしい」というクリエイターとしての純粋な作家性と、ファンが求めた「大好きな原作キャラクターたちがそのまま動く姿を見たい」という忠実性への期待。この2つのベクトルの決定的な乖離こそが、実写版『進撃の巨人』が受けた悲劇的なバッシングの本質だったと言えます。