一口に自転車といっても、シティサイクル(ママチャリ)、変速機付きクロスバイク、ロードバイクでは駆動系の構造が大きく異なります。それぞれの構造特性に合わせた的確なリカバリー手順を把握しておくことが肝要です。
ママチャリ(軽快車・シングルギア)の場合
ママチャリのチェーンが外れた直し方において障壁となるのが、チェーンケース(カバー)の存在です。全周が覆われている全ケースタイプの場合、隙間から内部を目視しづらい難点があります。 この場合、ケース後方や下部の隙間から小枝やドライバー状の突起物を差し込み、チェーンを持ち上げて前側ギアの下部に当てがい、ペダルをゆっくり前方へ回すことで復元させます。チェーンが緩みきって完全にケース内でたるんでいる場合は、無理に回すとケースを変形させる恐れがあるため慎重な作業が求められます。
変速機付きシティサイクル・クロスバイクの場合
変速機付き自転車のチェーン外れ直し方では、後輪部分にある「リアディレイラー(後変速機)」のバネ構造を利用します。リアディレイラーの下部ケージを手前(前方向)に押し込むと、チェーン全体のテンションが一気に緩みます。テンションを緩めた状態で前ギアにチェーンを引っ掛け、手を離してからクランクを回せば、驚くほど軽い力でチェーンが所定の位置へと戻ります。
ロードバイク(フロントダブル・トリプル)の場合
スポーツバイクにおけるロードバイクのチェーン落ち対処法は、走行中の操作だけで復帰できるケースもあります。平地走行中にインナーギアの内側にチェーンが落ちた場合、脚を止めずに軽くクランクを回しながらフロントディレイラーを「アウター(重いギア)」へ変速操作すると、変速機のガイドプレートがチェーンを外側へ押し上げ、そのまま噛み合って復帰することがあります。 完全に噛み込んでフレームとギアの間に挟まってしまった(チェーンキャッチした)場合は、直ちに停車し、リアディレイラーを手で前方に押してチェーンを弛ませてから、慎重に引き抜く必要があります。フレームのカーボンやアルミを傷つけないよう細心の注意を払ってください。