ネットの掲示板やレビューで散見される「飲んでも効かない」「かえって便秘が悪化した」という声の背景には、薬効そのものよりも服用方法や体質とのミスマッチが存在します。主な盲点は以下の3つです。
1. 服用タイミングの誤り(食前・空腹時に飲んでいる)
乳酸菌は胃酸に弱い性質を持っています。空腹時の胃内はpH1〜2という強酸性環境になっており、食前に服用すると多くの菌が胃酸によって死滅してしまいます。食事中から食後は胃酸が食べ物によって中和され、pHが4〜5程度まで上昇するため、「食後」に服用することで生きた菌が腸まで届く生存率が劇的に上がります。
2. 水分不足とコロコロ便の放置
便秘が悪化する理由として極めて多いのが水分摂取の不足です。整腸剤が腸内の発酵を促しても、便自体の水分が枯渇して硬くなっている場合、スムーズな排出にはつながりません。1日あたり1.5〜2リットルの水分補給を怠ると、腸内にガスだけが溜まり「お腹が張って苦しい」という状態に陥りやすくなります。
3. SIBO(小腸内細菌増殖症)や過敏性腸症候群の存在
通常は大腸に多く存在する細菌が、何らかの理由で小腸内で過剰増殖してしまう「SIBO(小腸内細菌増殖症)」を患っている場合、良かれと思って乳酸菌を補給すると、小腸内で菌が急激に発酵して激しいガスや腹痛、膨満感を引き起こします。整腸剤を飲んで著しくお腹が張る場合は、無理に続けず消化器内科の専門医に相談してください。