ドラマ放送時および漫画連載時のネット上の反響を検証すると、読者・視聴者の反応は大きく二分されました。
特にドラマ最終回において、みちが誠を振って陽一との関係に戻っていく兆しを見せたことに対し、SNS上では「新名さんが可哀想すぎる」「なぜあんなに傷つけられた元夫に戻るのか理解できない」という憤りの声が殺到しました。一方で、「結婚や恋愛は理屈じゃない」「完璧な誠より、ダメな陽一といる時のみちが一番自然体だった」というリアリズムを支持する声も多数上がりました。
この「モヤモヤ感」こそが、本作の狙いでもあります。世間一般的な「不倫・略奪エンド」でも「スカッとする勧善懲悪エンド」でもなく、人間が抱えるどうしようもない未練や情愛、矛盾した感情をありのままに提示したからこそ、本作は一過性のエンタメを超えて記憶に残る作品となったのです。