ダイエットや日々のボディメイクに取り組む生活者にとって、気になるのが熱量と栄養成分の比較です。「甘さが強い紅はるかの方が高カロリーではないか」という懸念を抱く声も散見されますが、生芋の状態における基礎的な数値に極端な乖離はありません。
文部科学省の「日本食品標準成分表」および各流通機関の分析データをベースに、両品種の主要指標を比較したものが下表です。
表から読み取れる極めて重要な要素が、「収穫時期と食べ頃の旬」における熟成による甘さの変化です。さつまいもは掘りたての瞬間が最も甘いわけではありません。収穫直後はデンプンが多く蓄えられており、適正な温度(13〜15℃)と湿度を保った貯蔵庫で1カ月以上寝かせることで、デンプンが自己消化して糖へと転換されます。
とりわけ紅はるかは熟成の恩恵を受けやすく、年明けから春先にかけて粘性と糖度がピークに達します。一方のシルクスイートは、熟成期間が比較的短くても繊維のきめ細やかさとほどよい甘みが立ち上がりやすいため、秋口から初冬の早い段階でも失敗が少ない品種と言えます。