Q1:ピアノの基礎練習は毎日何分確保するのが最も効果的ですか?
A1:大人の初心者の場合、まずは集中して自己のフォームと脱力を確認できる「15分」がベストです。ダラダラと1時間弾くよりも、5分のウォーミングアップ脱力、5分の変奏ハノン、5分のスケールという構造化された15分を毎日継続するほうが、脳の運動記憶の定着率が格段に高まります。
Q2:独学でハノンを練習すると腱鞘炎になると聞きましたが本当ですか?
A2:真実です。ただし原因はハノンという楽譜そのものではなく、「指を持ち上げて力任せに叩きつける」という弾き方にあります。打鍵直後に鍵盤を押し込む力を抜き、腕の重みで弾く「脱力」ができていない状態で反復練習を行うと、腱鞘や筋膜に致命的な負荷がかかります。少しでも前腕に熱感や痛みが生じたら、即座に練習を中止してください。
Q3:指の独立が全くできていない大人が、最初にやるべきトレーニングは何ですか?
A3:鍵盤を使わない「机の上での脱力タップ」が推奨されます。テーブルに手のひらを軽く丸めて置き、手首を完全にリラックスさせた状態で、1本の指だけを数ミリ持ち上げてコトッと机に落とします。その際、他の4本の指が緊張して跳ね上がらないよう意識してください。力で指を上げるのではなく、重力で落とす感覚を指先ごとに分離して脳にインプットすることが第一歩です。