『女のみち』歴代2位の衝撃!ぴんからトリオ解散と宮史郎の光影

『女のみち』歴代2位の衝撃!ぴんからトリオ解散と宮史郎の光影

『女のみち』歴代2位の衝撃!ぴんからトリオ解散と宮史郎の光影を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを分かりやすく展開します。

歌詞の世界を何倍もの破壊力でリスナーの耳朶へ叩き込んだのが、宮史郎の規格外の歌唱力です。一度聴いたら二度と耳から離れない、あの強烈な「唸り節」と、裏声への急激な跳躍。正統派の演歌歌手が重んじる端正な美声とは対極にある、ガラガラ声と叫びが混ざり合った独特の声質は、音楽評論家たちに「怨念のボーカル」と評されました。

しかし、単なる悪声の絶叫ではありません。宮史郎の歌唱には、浪曲や民謡の下地を感じさせる精緻なこぶし回しと、息を呑むような弱音のコントロールが同居していました。眉間に深い皺を刻み、顔を歪めながら身体全体を絞るようにして歌う姿は、テレビのブラウン管を通じて視覚的にも国民へ強烈なインパクトを植え付けました。

そして、その異形の歌声を背後で支え、トリオの骨格を作り上げていたのが、実兄である宮五郎の存在です。ここで宮五郎の経歴を振り返ると、彼がグループにとっていかに不可欠なアンカーであったかが分かります。

宮五郎(本名:宮脇五郎)は、弟の史郎とともに早くから芸の世界に飛び込み、松竹芸能の演芸場を中心にキャリアを積みました。宮五郎はギターを担当しながらトリオの司会進行やツッコミを一手に引き受け、アクの強すぎる弟のキャラクターを笑いへと昇華させるバランサーとして機能していました。並木ひろしの郷愁を誘うアコーディオン、宮五郎の端正なサイドギターと絶妙なコーラス。この三者の絶妙なコントラストがあったからこそ、宮史郎の泥臭い叫びは怪異なものにならず、大衆の胸を打つポップスとして成立したのです。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。