かつてなら厳重注意で済んでいたようなグレーゾーンの行為に対し、各競技団体は一転して容赦のない姿勢を打ち出している。背景にあるのは、世界的なガバナンス強化の波だ。競技の公平性やブランドイメージを守るため、コンプライアンス違反に対するペナルティは年々重みを増している。
しかし、その急激なルール変化に現場のアスリートやコーチ陣が追いついていない面も否めない。昨日まで許容されていたトレーニング用のウェアラブルデバイスのデータ利用や、何気ないオンライン上の発信が、一夜にして重大な違反と見なされるケースが急増。過度な厳罰化が選手の心理的圧迫につながっているとの批判の声も上がり始めている。