日本国内での活動に行き詰まりを感じた彼女は、新天地を求めて中東の地へと渡った。現地で強い影響力を持っていたパレスチナ解放人民戦線(PFLP)との強固なネットワークを構築し、自らの闘争舞台を世界へと一気に拡大させていく。
過酷な気候と政治的緊張が渦巻くレバノン・ベイルートを拠点に結成されたのが日本赤軍である。重信房子はその最高幹部として、ダッカ日航機ハイジャック事件やハーグ事件など、世界を激震させる国際テロ事件を手引きした。冷戦下の極東と中東が複雑に交錯するこの一連の動向は、現代史・ノンフィクションの領域において、今なお未解決の問いと重い検証課題を投げかけ続けている。