初代『赤・緑』を語る上で避けて通れないのが、インターネット創世記から国内外で拡散されてきたポケモン カントー地方 都市伝説の数々です。中でも「シオンタウン」にまつわるエピソードは、当時の小学生たちに強烈な心理的インパクトを残しました。
シオンタウン トラウマ 理由の中心にあるのは、ゲームフリークの増田順一氏が作曲を手掛けた独特のBGMです。ネット上では「特定の高周波数が含まれており、聴いた子どもたちが体調不良を訴えた」といういわゆる「シオンタウン症候群」の噂が海外フォーラム(Creepypasta)を中心に流布されました。
しかし、これは後年に創作された完全なオカルト・デマであり、医学的・科学的な根拠は一切存在しません。真相は、8ビット音源の矩形波を用いた半音階の不協和音と、意図的に解決されない不気味な和声進行によって、純粋な音楽的恐怖演出が極限まで高められていたことにあります。
特にロケット団に殺害された「ガラガラの母親の亡霊」をシルフスコープで成仏させるシナリオは、子ども向けゲームの枠を超えた死生観を提示していました。これらのダークな陰影が存在したからこそ、カントー地方の世界観には深みと手触り感のある現実味が宿っていたと言えます。