桐谷さんのトレードマークであるママチャリでの疾走劇は、バラエティ番組の演出ではなく紛れもない日常の風景です。都内を縦横無尽に移動する理由は極めて合理的で、「電車代を節約しつつ、優待券の期限切れを防ぐために最短ルートで各店舗を回るため」にほかなりません。70代半ばを過ぎた現在でも、一般的な高齢者の平均運動量を遥かに超えるペダル捌きを見せています。
しかし、その華やかな優待生活の裏側には、長年ファンをざわつかせている自宅の片付け・ゴミ屋敷化問題が横たわっています。桐谷さんの自宅マンションには、毎日のように送られてくる株主優待の段ボール、衣類、食品、日用品が山積し、足の踏み場もない状態が続いてきました。
番組の企画でプロの清掃業者や整理収納アドバイザーが入り、幾度となく大規模な片付けが実施されましたが、しばらく経つと再び優待品で埋め尽くされてしまうのが実情です。ここには、モノを捨てられない高齢者心理だけでなく、「企業が善意で送ってくれた優待品を無駄にしては申し訳ない」という桐谷さんの実直すぎる倫理観が強く作用しています。
近年ではトランクルームの活用や、友人・知人へのお裾分けを増やすなど、生活空間を圧迫しない工夫を試みていますが、保有銘柄数が1,000を超えている以上、日々の物量は膨大です。優待品を使い切る義務感と、生活の快適性をどう両立させるかは、今なお桐谷さんにとって最大の日常的課題となっています。