ファンのみならず共演者や先輩・後輩からも自然と「玉ちゃん」「タマ」と呼ばれる彼ですが、その愛称の定着には本人の飾り気のない気質が深く関係しています。名字の「玉森」から取られた親しみやすい響きは、バラエティ番組で見せるマイペースでおっとりとした振る舞いと見事に調和し、瞬く間に国民的な愛称へと成長しました。
しかし、その原点は決して順風満帆なエリートコースではありませんでした。ファンの間では有名なエピソードですが、事務所に入所したきっかけは母親が勝手に履歴書を送ったことでした。当時の中学1年生だった本人はオーディションに行くことを嫌がり、泣き叫びながら父親の車に乗せられて会場に向かったという逸話は、数々のインタビューでも本人の口から振り返られています。
ダンス未経験で周囲についていけず、レッスン場の隅で涙を流していた少年が、今や身長175cmのスラリとした体躯と洗練されたダンススキルを誇り、ドームの数万人を魅了する存在へと成長しました。どんなにスターダムを駆け上がっても驕らず、どこか謙虚な佇まいを失わない根底には、この「泣き虫だった下積み時代」の原体験が息づいています。