平面の折り紙に慣れた参加者から絶大な人気を誇るのが、机の上に自立する秋の折り紙立体作品の作り方です。特に10月のメインイベントである秋の折り紙ハロウィンかぼちゃ(ジャック・オー・ランタン)は、現代の保育・介護現場で外せない鉄板テーマとなっています。
立体かぼちゃを美しく仕上げる基本骨格は、古くから親しまれている「風船(紙風船)」の折り方にあります。伝統的な風船折りをベースに、息を吹き込む前に上下の先端をわずかに内側へ押し込んで平らにならすことで、かぼちゃ特有の扁平な球体を作り出します。緑色の小さな紙でヘタ(軸)を細く丸めて頭頂部の穴に差し込み、黒い色画用紙から切り出した三角の目とギザギザの口を貼り付ければ、愛嬌たっぷりの立体ランタンが完成します。
「息を吹き込んで膨らませる」という動作自体が、高齢者にとっては口腔機能向上・呼吸筋トレーニングの役割を果たします。風船を膨らませることが困難な方に対しては、スタッフが竹串や細い綿棒を使って内側から押し広げるサポート体制を敷くことで、誰一人取り残さずに立体化の驚きを共有できます。
さらに立体きのこも、カサを円錐形に丸め、軸をトイレットペーパーの芯や丸めた厚紙で補強することで、卓上メモスタンドやネームプレートとして実用化可能です。「折って終わり」にせず、「日々の生活で使える立体物」へと昇華させることが、参加者の制作意欲を途切れさせない現代的なプロデュース手法です。