愛車やバイクを石畳の路上に停め、異国情緒ある建物を背景に撮影するカルチャーは、かつてクルマ好きの間で一種のステータスとなっていました。しかし現在、汐留イタリア街周辺での路上駐車による車両撮影は、事実上困難な状況となっています。
管轄する愛宕警察署および地元自治会関係者の聞き取りによると、発端となったのは2010年代後半から過熱した夜間の迷惑行為でした。深夜から未明にかけてスポーツカーやカスタムバイクが集結し、長時間の道路占有、空ぶかしによるエンジン音の反響、さらには大音量の音楽再生やゴミのポイ捨てが常態化。近隣タワーマンションの住民から騒音被害と治安悪化を訴える通報が急増したのです。
現在、イタリア街の主要な石畳ストリートには駐停車禁止規制が敷かれ、コーンの設置や警察車両による定期パトロールが徹底されています。道路交通法上の「駐停車違反」として厳格に対処されるため、「撮影禁止」という噂が広まりました。ただし、立ち止まって建物を背景に記念撮影を行う歩行者や、マナーを守ったスマートフォンのスナップ撮影までが一律に禁じられているわけではありません。あくまで「道路を不法占有する迷惑な車両撮影」が排除されたのが実態です。