ネット上や週刊誌で大きな反響を呼んだのが、大谷翔平選手が北海道日本ハムファイターズでスターとなり、さらにはMLBロサンゼルス・エンゼルスでMVPを獲得して莫大な年俸を得るようになって以降も、母・加代子さんが地元・奥州市の飲食店などでパート勤務を続けていたという事実です。
世間では「息子の稼ぎで悠々自適に暮らせるはずなのに、なぜパートを続けるのか」と不思議がる声も少なくありませんでした。しかし、そこには大谷家が持つ極めて堅実な人生観が存在していました。
関係者への取材によると、加代子さんや徹さんは翔平選手がプロ入りした当初から「息子が稼いだお金は息子のもの。自分たちの生活は自分たちが働いて得た収入で成り立たせる」という一線を明確に引いていたといいます。子どもが大成功を収めたからといって、親が自分の生活水準を急激に引き上げたり、仕事を辞めて依存したりすれば、家庭の健全なバランスが崩れてしまうことを熟知していたのです。
身の丈に合った生活を崩さず、地に足をつけて働き続ける両親の後ろ姿こそが、大谷翔平選手がどれほど巨額の契約金を得ても金銭感覚を狂わせず、野球そのものだけに純粋に打ち込める最大の要因となっています。