いのちの電話はなぜ「ひどい」と言われるのか?繋がらない理由と実態

いのちの電話はなぜ「ひどい」と言われるのか?繋がらない理由と実態

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なぜこれほどまでに相談員の質の差が生じてしまうのか。その答えは、いのちの電話のボランティア実態にあります。

相談窓口を支えている相談員は、精神科医や公認心理師などの専門職ではなく、一般市民から公募された無償ボランティアです。1〜2年にわたる講習や実習、自費での研修費用負担を経て現場に立ちますが、個人の価値観や傾聴スキルにはどうしても大きな開きが生じます。

特に近年問題視されているのが「ジェネレーションギャップと固定観念」です。ボランティアの多くは60代〜70代以上のシニア層が中心となっており、若年層が抱えるSNSトラブル、非正規雇用、毒親問題、ジェンダーの悩みなどに対して、昭和・平成初期的な「努力論」「忍耐論」で返してしまうケースが見られます。共感と受容が求められる現場において、相談員自身の価値観の押し付けが利用者を追い詰める結果となっています。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。