鳥取連続不審死事件は、2009年秋に鳥取市内の河川で電器店経営の男性が遺体で発見されたことを契機に表面化しました。警察の捜査が進むにつれ、元スナック店員・上田美由紀の周辺で、過去数年間にわたり複数の男性が不自然な水死や事故死を遂げていた事実が次々と判明します。
司法の場で厳密に審理され、有罪が認定されたのは以下の2件の強盗殺人事件です。
- トラック運転手男性(当時47歳)に対する強盗殺人:2009年4月、約270万円に及ぶ借金の返済を免れるため、睡眠導入剤を摂取させた上で鳥取市内の日本海沿岸で溺死させた。
- 電器店経営男性(当時57歳)に対する強盗殺人:2009年10月、家電製品などの代金約53万円の支払いを免れるため、同様に睡眠導入剤を飲ませて鳥取市内の河川で溺死させた。
いずれの犯行も、被害者に抵抗力を失わせた状態で水中に放置し溺死させる冷酷な手口でした。直接証拠となる目撃証言や凶器が存在しない中、被害者の体内から検出された睡眠薬成分と上田元死刑囚が処方されていた薬物の一致、行動履歴の綿密な検証によって有罪が立証されました。