夢屋まさるが芸人を引退して一般企業へ進んだ後も、なぜ「夢屋まさるは殺します」という検索キーワードは消えることなく残り続けたのでしょうか。現場の生の声とネットカルチャーの力学から、その拡散メカニズムを紐解きます。
第一の要因は、検索エンジンのアルゴリズムとネットユーザーの認知的ギャップです。みちおの過激な発言は、お笑いライブに通うコア層の間では日常的なブラックジョークとして消費されていました。しかし、そのフレーズがまとめサイトやQ&Aサイト(Yahoo!知恵袋)に文字情報として転載された瞬間、現場の「空気感」や「前後の文脈」が完全に脱落します。文字面だけを見た一般層が「殺人予告か」「大事故でも起きたのか」と驚いて検索を繰り返した結果、検索候補の上位に固定化される循環が生まれました。
第二に、お笑いファンの間でトム・ブラウンの狂気芸が年々カルト的人気を獲得していった点です。M-1グランプリ以降、みちおの怪人エピソードや過去の過激なつかみネタがYouTubeや配信番組で定期的に掘り起こされるたび、「そういえば昔、夢屋まさるをターゲットにしていたな」と再注目される機会が途絶えませんでした。
SNS上での評判を調査すると、「最初はびっくりしたが、元ネタを知って大笑いした」「パンケーキ食べたいの可愛い世界観をぶち壊すみちおのセンスが最高」「当の夢屋くんがテレ朝の敏腕社員になってるのが一番面白い」といった、プロの芸人同士が織りなす「落差の芸術」として好意的に受け止める意見が圧倒的多数を占めています。